皆さんはイタリアの赤ワインについて、どのような印象をお持ちでしょうか?
私は「フランスとはまた違った独自の文化と魅力を感じています!」
知れば知るほど面白く、イタリアにしかない土着品種なんかも多くあったりします。
そんな中でも
やはり有名なものはこの2品種ではないでしょうか!
そう!
【ネッビオーロ】
【サンジョヴェーゼ】
そして、2種類ともに個性は違いますが(同じ品種でも全く個性が異なります)
総じて
「酸やタンニンが強く、その旨味が独特で非常に美味しいワインが多い!!!」
と言った特徴があげられると思います!
独特な旨味・・・そう、僅かにではありますが【お醤油】を感じる時があります
(どう表現したものか・・・でもやっぱり私の中ではお醤油感なんです!)
そして、結果
それが旨味としてワインの質を高めている気がします。
だからなのか、料理との相性も非常に良い!
そこで今回は
この代表的なイタリアの2品種についてお話しさせていただきます♪
【1本当り18円!】ワインのチェイサーには炭酸水!
現地の人はワインと炭酸水を交互に飲むことでアルコールをコントロールしています!
目次
1, D.O.C.Gが最上位の等級!
2, ピエモンテ州のオレンジ色の渋旨ワイン!
3, トスカーナ州のこくまろワイン!
1,D.O.C.G.が最上位の等級!
D.O.C.Gとは
Denominazione di Origine Controllata e Gorantina
デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ
の略称です。
イタリアは上から
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D.O.C.G(統制保障原産地呼称)
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D.O.C(統制原産地呼称)
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I.G.T(Indicazione Geografica Protetta)保護地理表示ワイン
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VdT(Vino da Tavola)地理表示のないワイン
の4段階の等級に分けられています。
そして、
D.O.C.Gは全76か所で
4段階ある格付けのうち最上位に位置し
厳しい制約をクリアしたワインのみが名乗ることが可能です!
しかし、最上位にあるからと言って、
1,000円台のものがあったりと高級品でないものも多く存在する
そんなD.O.C.G、これもイタリアワインの面白いところではないでしょうか?
👉詳しくD.O.C.Gを知りたい方はコチラ
👉イタリアワインについて詳しく知りたい方はコチラ
では76個あるD.O.C.Gを州ごとに並べましたので、ご参考までに!
(※赤ワイン以外のD.O.C.Gも含まれています)
【ピエモンテ州】18個最多
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アルタランガ
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アスティ
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バルバレスコ
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バルベーラ・ダスティ
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バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ
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バローロ
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ブラケット・ダックイ
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ドリアーニ
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ドルチェット・ディ・ディアーノ・ダルバ
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ドルチェット・ディ・オヴァーダ・スペリオーレ
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エルバルーチェ・ディ・ガルーゾ
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ガッティナーラ
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ガヴィ
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ゲンメ
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ニッツァ
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ロエロ
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ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェッラート
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テッレ・アルフィエーリ
【ロンバルディア州】5個
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フランチャコルタ
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オルトレポ・パヴィーゼ・メトド・クラシコ
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モスカート・スカンツォ
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スフォルザート・ディ・ヴァルテッリーナ
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ヴァルテッリーナ・スペリオーレ
【ヴェネト州】14個
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アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ
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バニョーリ・フリウラーロ
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バルドリーノ・スペリオーレ
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コッリ・アゾラーニ・プロセッコ
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コッリ・ディ・コネリアーノ
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コッリ・エウガネイ・フィオル・ダランチョ
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コネリアーノ・ヴァルドッビアデネ・プロセッコ
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リソン(重複)※州をまたがっている為
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モンテッロ・ロッソ
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ピアーヴェ・マラノッテ
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レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ
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レチョート・ディ・ガンベッラーラ
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レチョート・ディ・ソアーヴェ
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ソアーヴェ・スペリオーレ
【フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州】4個
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コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ・ピコリット
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ラマンドロ
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ロサッツォ
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リソン(重複)※州をまたがっている為
【エミリア・ロマーニャ州】2個
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コッリ・ボロニェージ・クラシコ・ピニョレット
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ロマーニャ・アルバーナ
【トスカーナ州】11個
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
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カルミニャーノ
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キャンティ
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キャンティ・クラッシコ
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エルバ・アレアティコ・パッシート
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モンテクッコ・サンジョヴェーゼ
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モレッリーノ・ディ・スカンサーノ
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ロッソ・デッラ・ヴァル・ディ・コルニア
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スヴェレート
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ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ
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ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチアーノ
【ウンブリア州】2個
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モンテファルコ・サグランティーノ
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トレジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ
【ラツィオ州】3個
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カンネリーノ・ディ・フラスカーティ
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チェザネーゼ・デル・ピーリオ
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フラスカーティ・スペリオーレ
【カンパーニャ州】4個
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アリアニコ・デル・ダブルノ
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フィアーノ・デ・アベッリーノ
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グレコ・ディ・トゥーフォ
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タウラージ
【バジリカータ州】1個
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アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・スペリオーレ
【マルケ州】5個
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コーネロ
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カステッリ・ディ・イェージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ
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オッフィーダ
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ヴェルディッキオ・デ・マテリカ・リゼルヴァ
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ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ
【アブルッツオ州】2個
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モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリオーネ・テラマーネ
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ツッルム
【プーリア州】4個
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プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア・ドルチェ・ナトゥラーレ
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カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネロ
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カステル・デル・モンテ・ネロ・ディ・トロイア・リゼルヴァ
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カステル・デル・モンテ・ロッソ・リゼルヴァ
【シチリア州】1個
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チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア
【サルディーニャ州】1個
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ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ
以上76個のD.O.C.Gです!
非常に多いですね!
年々増えている様です(増えない年もありますが)
ちなみに、私が2017年にソムリエ試験を受けた時から2個増えていました!
2019年7月 アブルッツオ州 Tullum ツッルム
2020年10月 ピエモンテ州 Terre Alfieri テッレ・アルフィエーリ
なかなか、日本ではお目にかかれないものもあるので、すべてを体験するのは難しいですが
新しいものにはチャレンジしてみたいですね!
(※また、別のサイトで、D.O.C.Gを詳しく取り上げたいと思っております!)
2, ピエモンテ州 オレンジ色の渋旨ワイン!
と言えば!
そう
Nebbiolo【ネッビオーロ種】 です!
栽培条件が極めて難しいとされており、イタリア国内で
最も高貴なブドウ品種
と言われ、高級ワインに使用されることが多いんです!
そんなネッビオーロは
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強いタンニンと酸が旨味を形成
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バラやスミレのブーケ
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色調はややオレンジがかった淡くエレガントな外観
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色調は淡いのに、ボディがしっかりとしており、パワフルなワインになる!
-
ピエモンテ州に産地が集中している
と言った特徴になります!
そして
とくに有名なワインがランゲ地区の
【バローロ村】と【バルバレスコ村】で造られる
【バローロ】と【バルバレスコ】
になります!
なかでもバローロは
【イタリアワインの王様】
と呼ばれており、高品質で高価なものが多いです。
では、リーズナブルでコスパの高いものだと
【ランゲ・ネッビオーロ】
がおすすめです!
(ちなみに格付けはD.O.Cになります)
バローロとバルバレスコの条件にはあてはまりませんが
同じ地域で造られる高品質なブドウが使用されており
華やかで、豊かな果実味のワインになるので
コストパフォーマンスが非常に高くおススメです!
3, トスカーナ州のこくまろワイン!
トスカーナ州と言えば
Sangiovese【サンジョヴェーゼ】が有名ですよね!
ではサンジョヴェーゼは
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非常に濃いルビー色
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タンニン量と酸が多い
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スパイス香やスミレなどのフローラル香がある
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熟成することで酸が弱まり果実味が増したコクのあるワインとなる
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トスカーナが原産地
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14種類以上のクローンを持つ
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亜種のサンジョヴェーゼグロッソは濃厚で奥深く高級
こんな特徴です!
D.O.C.Gの銘醸地は【キャンティ地区】【キャンティ・クラッシコ地区】の
【キャンティ】【キャンティ・クラッシコ】
が最も有名で、高品質なワインが造られています!!
更に
【ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ】
は最高級品の位置にあり、その品質の高さで
世界中のワインラヴァーから愛されています!
他にも、【ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチアーノ】などの
品質の高いワインが多くあるのが
サンジョヴェーゼ種の特徴です!
そして、トスカーナ州には
もう一つ触れなければならないものとして
D.O.C.Gに属さない
【スーパータスカン】
と呼ばれる最高品質のワインがあるんです!
土着の品種ではなく国際品種である
カベルネ・ソーヴィニョンやメルローなどを使用した
ボルドースタイルのワインが造られています!
その代表が【ボルゲリ地区】の
【サッシカイア】と呼ばれるワインです!
高品質で高級品です。
(また機会があれば詳しくご説明いたします!)
なかなか手が出ませんが、興味のある方はお試しください♪
そんなトスカーナにはほかにもブドウ品種がありますが
先ずは【サンジョヴェーゼ】をお試しください!
↓今回ご紹介させていただいたワインが入ったセットです!↓
まとめ
D.O.C.Gでご紹介させていただいたとおりイタリアの赤ワインと”ひとこと”に言っても
非常に多くのワインがありますが
(D.O.C.G以外にもさらに多くのワインがあります)
先ずは、今回ご紹介させていただいた
ピエモンテ州のネッビオーロ
トスカーナ州のサンジョヴェーゼ
からお試しいただくことを強くおススメいたします!
最後に余談ではありますが・・・
ネッビオーロやサンジョヴェーゼは比較的食事とも合わせやすい赤ワイン品種だと私は思います!
「カツオやマグロなどの赤身の刺身とも合わせられる!」
と言った、非常に興味深い話を聞いたことがあります。
実際、自身でカツオと合わせたりしてみたこともありますが
そのお醤油的な旨味で
全く違和感なく食事を楽しむことが出来ました!
(※もしかしたら個人差はあるかもしれませんが・・・)
皆さんも意外なものと組み合わせてみてはいかがでしょうか?
そんなわけで
イタリアワイン 本当にオススメです!
ではまたの機会に♪